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ペットと一緒に海外へ #01 -デンマーク(EU圏内)への猫の輸出入準備-

⚠︎こちらの記事は2023年12月時点でペットを輸出した際の情報が元になっております。

ペットを日本から国外へ連れていく場合、

  • 日本を出国するための条件
  • 目的地に入国するための条件

の2点を満たすことにより可能となります。

基本的には農林水産省のページに記載されている通りに進めれば良いのですが、毎回入国先の条件を探したり細かい規定が気になったりでとにかく大変・・

EUへの輸出はオーストラリアへの輸出に比べると簡単でしたが、それでも様々な点で苦戦したので個人的な体験も踏まえてまとめていきたいと思います!(実際のSTEPのみ気になる方は【STEP BY STEP】へ!)

いざ当日ペットが入国できなくて・・みたいな話もあると聞くので準備は万端にしていきましょう!

目次

ペットの輸出入準備

ペット詳細

  • 種類  :猫(ラグドール)
  • 年齢  :4歳
  • 体重  :4.5kg程度
  • 滞在予定:3~5年程度

の子を連れての渡航です。

オーストラリアから帰国後、3-4ヶ月での出国が予定されていた。尚、EU圏内への輸出は初めて。

日本を出国するための条件

先程もお伝えした通り、出国のための条件は農林水産省ページから簡単に確認することができます。基本的には以下の3つ。

  • 動物検疫所における狂犬病(犬はレプトスピラ症も)についての検査(※NACCSにて事前予約必須)
  • 輸出検疫証明書(輸出検査終了後に交付される)
  • 相手国に入国するための書類準備

“相手国に入国するための準備がちゃんと行えているかのチェック”という印象で、とにかく目的地に輸出するための条件を確認しなければということで以下。

EU圏内に入国するための条件

目的地への条件は、その国の農林水産省にあたる組織で確認することが必要です。

(これまで大使館等に確認の連絡を入れたことがありますが、欲しい情報が返ってきたことがない・・)

※デンマークの場合は、以下のページから条件の確認ができました!

↓上記サイトからの重要ポイント↓
  • 入国条件の詳細はEU Regulation no. 576/2013 (Pet Regulation)で確認できること
  • 商用でないペットはOwnerと一緒か前後5日以内での移動が必要
  • ペットは5匹まで

そしてデンマーク(EU圏内)への猫の輸出条件に必要なものは、

  • マイクロチップの装着
  • 狂犬病ワクチンの接種
  • (EU) 577/2013 に準拠した獣医証明書(EUが定める衛生証明書)、もしくはEUペットパスポート
  • 商用ではないことの証明書(買主のフライトチケットやホテル等の請求書)

ここまで簡単にペットの輸出入に必要な事柄をお伝えしてきましたが、期限含め実際はどのようなSTEPで行っていったかをお伝えしたいと思います!

【STEP BY STEP】

STEP
マイクロチップの装着

ワクチン接種等をマイクロチップの情報に結びつけるためにも、まずはマイクロチップの装着が必要!

我々の猫は既に装着していたので、こちらはスキップ。

ただし、ちゃんと情報の読み込みができるかは動物病院にてチェックしてもらいました!

ISO11784に準拠/HDX or FDX-Bテクノロジー適用/ISO11785と互換性のある読み取りデバイスで読み取ることができる必要あり!

STEP
狂犬病ワクチンの接種

短期間(半年以内)での帰国予定はなかったため、1回のみの接種+出国前の抗体値検査も必要なしでした。

EU 576/2013に①ワクチンは不活性化ワクチンであること②1回の投与につき少なくとも1つの抗原単位を含むことの2点の記載あり。松研のワクチンを接種したが問題なかった。

STEP

日本の動物検疫所へ輸出申請を行う。こちらで猫のマイクロチップ情報やワクチン情報等を記載する必要があります。

我々は出国日が決まっていなかったので一度空白で提出。後程修正申請をしました。

STEP
(出国予定の空港の検疫所へ連絡を入れる)

こちらは必須STEPではないが、毎回とても助けられているので共有したい!

我々は羽田空港からの出国を予定していたので”動物検疫所 羽田空港支所”へご連絡。

輸出予定があることをお伝えしたところ、必要書類等も併せて添付してくれました。

<検疫所から送られてきた必要書類一覧>
  • 狂犬病ワクチン接種証明書
  • 混合ワクチン接種証明書(※過去1年以内に接種履歴がある場合)
  • 狂犬病抗体検査証明書(※短期滞在者のみ)
  • 輸入検疫証明書(※オーストラリアから帰国時のもの)
  • EUが定める衛生証明書(AnnexIII regulation No. 576/2013)

デンマークが提示する(EU) 577/2013 に準拠した獣医証明書とこちらの衛生証明書の番号が違うことが気になり諸々確認していたが、内容はほぼ同じだったのでこれでOK。これらの書類はデータを送ることで事前にチェックしてもらえます。

STEP
必要書類を事前に動物検疫所にチェックしてもらう(※空港での輸出検査希望日の10日前まで)

必要な書類に不備がないかを事前に確認してもらい、書類の準備は完了!

提出先はコチラに添付あり

STEP
(NACCSの変更申請)
(※空港での輸出検査希望日の10日前まで)

出国日やフライト情報等、必要あれば変更申請を行う。

STEP
出国前の検査の予約を行う(※空港での輸出検査希望日の10日前まで)

空港の動物検疫所で行われる狂犬病についての検査の予約。出国の3時間前までの予約が可能とのこと。

STEP
空港の動物検疫所で検査(※出国前10日以内)

ペットと必要書類一式を忘れずに空港の動物検疫所まで。日本側もデンマーク側も出国前10日以内の検査を指定しているため、出国5日前に検査へ。検査終了後には英語で記載された輸出検疫証明書をもらえる。

STEP
入国地点への連絡(※少なくとも24時間前)

スムーズに入国するために連絡を入れると良いとの記載あり。ミュンヘンでの乗り換えがあったので、ミュンヘンの空港とコペンハーゲンの空港両方へ3日前に連絡を入れました。

STEP
出国当日

必要書類全てをすぐに出せるよう手元で保管し、フライトへ。

輸出入のために必要な書類以外に、航空会社による必要書類もありました。

コペンハーゲンの空港では赤い税関エリアでのチェックが必要。ほぼ書類のチェックのみでした。

Q&Aの共有

準備中に様々な書類を読む中で気になり、質問したことを同じような疑問を持っている方々に共有できればと思います!

EU圏内最初の入国ポイントでペットの検疫が必要となっているが、トランジットの場合はどうするべきか。(ミュンヘン空港の検疫所に確認)

ミュンヘンでもコペンハーゲンでも可能。トランジットエリアにいる限りはトランジット地点がEU圏内でも検疫は必要ないとのこと。

EU衛生証明書のデンマーク側での住所は会社の住所でも問題ないか。(デンマークの政府機関に確認)

まだ移り住んでいないくてもデンマークでの住所が決まっているなら、そちらを書くべき。初めはホテルに宿泊することを伝えるとホテルの住所でもOKとのこと。

空港での輸出検疫はフライト同日でも可能なのか。(空港検疫所に確認)

フライト3時間前までに検査の開始が必要。輸出検査は頭数や輸出国によるが30分〜1時間かかるとのこと。

他にも色々と確認しましたが、STEP BY STEPにちょこちょこ記載しております〜

※こちらの回答も2023年末時点でのものです。

利用した航空会社

我々はルフトハンザ航空を利用してコペンハーゲンへ向かいました。

長くなってしまったので、理由や準備等に関しては次の記事で書いていきたいと思います!(*準備中)

他の渡航準備に関してはこちら!是非ご覧ください!

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この記事を書いた人

2023年末より夫と猫とデンマークの首都コペンハーゲンに在住。以前は夫の仕事のためオーストラリアのメルボルンにて数年生活。2025年に第一子を出産予定。デンマークデザイン家具に囲まれたカフェで過ごすのがお気に入り。

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