前回に続き、デンマーク入国後に行わなければならない手続きについてお伝えしていきます。
コペンハーゲンでの物件探しに関わる諸々をお伝えできればと思います!
- CPR numberとYellow Card
- 銀行口座の開設
- 物件探し(+電気・ガス・水道・Wi-Fiなどの契約) ☜今回はココ!
- 運転免許証の切り替え
- 在留届の提出
デンマーク(コペンハーゲン)での賃貸物件探し
日本との違い
まず日本とデンマークにおける物件探しに関しての違いですが、
① 基本的に貸主の方が力が強い(国外では多い印象)
もちろん意地悪されるわけでもなく、故障や不備があった際にはきちんと対応してくれる方がほとんどです。ただし契約の面で力関係を感じることがしばしば。
物件のオーナーが出ていってほしいと言えば従わなければならない契約が多いのです。(もちろんある程度の規定はあり。 ”何ヶ月前には伝える”等。)
とはいえ、出て行ってほしいと言われた方は見たことがありません!オーストラリアは物件価格の上昇が凄まじかったので、契約更新ごとに賃料を上げられている方は多くいましたが・・
② 日本のようなビジネスモデルの仲介業者は存在しない
またご存知の通り、日本の不動産仲介会社利用時には、物件を契約するタイミングで仲介手数料を支払う仕組みです。気軽に頼りやすく賃貸物件も探しやすいですよね。
一方デンマークでは、物件が決まろうが決まらなかろうが、探してもらう時点でお金を払う必要があるようです。年会費を払うなどの仕組みを取るところもあるみたいですよ…
(※物件探しの方法については後ほど記載します。)
③ 賃貸物件がめちゃくちゃ少ない
他ヨーロッパ国でもよく聞く話ですが、とにかく賃貸物件が少なく、探すのが大変。
安くて良いところはもちろんすぐなくなるし、物件によってはwaiting listが存在して何年も前から登録している人もいるようです。
④ 基本的に月初(1日)からの入居と決まっている
これは税金の問題なのかなんなのか・・
我々は最終的に月中の入居が叶いましたが、注意しておいた方が良い点ですね!
⑤ 退去前数ヶ月の家賃の前払いが必要なことも
初期費用がかなり嵩むのが通常。家賃3ヶ月分前払い、退去前家賃3ヶ月分のデポジットまでを要求されることも。
の5点がデンマークで物件探しをしてみて感じた違いです。
(※それぞれの詳細は折り畳んでおりますので、気になる方は開いてご覧ください!)
デンマークでの物件の探し方
実際に皆さんがどのように物件を探しているのかというと、
- 物件検索アプリを利用して直接物件のオーナーとやり取りをする
- Facebookを利用して直接物件のオーナーとやり取りをする
- 特定の仲介業者を利用する
という方法があるようです。
物件アプリでおすすめされたのは”Bolig portal“。Facebookや他のアプリと違って詐欺被害も少ないとか。閲覧は無料ですが物件オーナーと連絡を取るのに月額費用がかかるので、ギリギリまで物件を探して一気に問い合わせるのが良さそうです。
我々は結局このアプリを通して連絡を取ることはありませんでしたが、物件探しに利用していました。
日本にいる頃から気になるエリアや物件を見ておくと条件も定まりやすくなるので、とにかくあさってみるのが良いですよ!
物件探しの際の注意点としては、
- 契約書類等はデンマーク語であること。(デンマーク語でないところは怪しい。外国人を狙った詐欺の可能性もあるので要注意。)
- 問い合わせをしてもほとんど返信が返ってこないと覚悟した上でたくさん連絡を入れると良い。
辺りでしょうか。
実際に自分達の契約までの流れは下に記載したいと思います!
物件探しの条件
ここからは個人的な事例を。日本の物件との違いもまとめてみましたのでご参考までに。
デンマーク物件の特徴
まずデンマークの物件の特徴として、
- 歴史ある古い物件には、エレベーターや自室の洗濯スペースがないことも。
- 築年数に関わらず、シャワーのみの物件がほとんど。
- その他、冷房のない物件がほとんど。
- ペット可の記載がなくてもOKにしてもらえることも。(デンマークの方々はペットの申請をしない方も多いとか・・我々はリスクを取りたくなかったので正直に伝えました笑)
この辺りがポイントになるかと思います。
これらも考慮して出てきた条件が下記諸々。
個人的な希望条件
- 猫も一緒なのでペット可の物件
- 平日も暇にならないよう、市内中心地まで気軽に歩いて行ける距離
- せっかくなのでヨーロッパっぽい(デンマークらしい)歴史ある建物
- 洗濯スペースは自分達の部屋にほしい
- 3階以上の場合はエレベーターがほしい
- 広いキッチンとバルコニー付き
- できれば天井高が高い方がいい
- 冬は寒いので浴槽付きが理想
- 在宅勤務にも対応できるように2LDK以上
- 室内は全体的に白く、床はヘリンボーンが理想
- インテリアを楽しめる間取り
ほとんどは個人的に生活やインテリアを楽しむための我儘です笑
今思えばとんでもない条件・・・よく物件見つかったな〜
実際に契約をするまでの流れ
日本にいるときにはアプリで物件を探したり、おすすめのエリアを調べたり聞いたりしていました。
しかし最終的に会社の手助けもあり、リロケーションサービスを提供するリロ会社にお願いすることに。
不動産仲介会社に連絡を取ってくれたり、契約のお手伝いをしてくれる業者です。
ただこれがとんでもなく高額・・確か50万円くらいかかったはず。お高い。且つすごく面倒見が良いかと言われると決してそうではなく・・笑
具体的にどのようなことをしてくれたかも含めて、契約までの流れをお伝えします!
実際に契約をするまでの流れ
予算やエリア等、その他希望条件についてもここで担当者とすり合わせ。
2月、3月入居に合わせて条件に合った物件の候補を20程送ってもらいました。ただ正直なところ、2-3物件程度しか良いものはなく・・アプリを使用して自分自身でも探した方が良いです。
リロ会社を通しての内見は4件のみ可能のため、優先順位リストを作成(自身で探した物件も含めたリスト)。必ず内見できるとも限らないため、10件程の候補を選定しました。
物件により内見できる日時はかなり限られており、オーナーが提示した日時に行けなければなりません。
リロ会社との内見は1日にまとめて車で回るとのこと。我々は3物件見れました。
内見当日はMAX4件に満たず、リストの中から他物件が内見可能になると随時連絡が入りました。
(⇨結果、追加で平日に他2件を内見。内1件は担当者が来れなかったので、4物件のカウントに入れないよう交渉。)
*後日談、そもそもは1日しかなかったはずの内見日を(夫曰く静かに)ごねた結果、増やしてもらえたとのことでした。
内見の日時管理や家主との直接的なやり取りは大変そうだったので、ここはリロ会社にお願いしてよかったポイント!
内見後話し合いの末、最終決定。
契約書等書類のやり取り。リロ会社がデンマーク語の契約書とその英訳を用意してくれたので、中身を確認した上でサインをして完了。
こちらの契約書の英訳もとても助かったポイント!
入居日を決めて、その当日は担当者と物件の管理会社と共に物件へ。通常はそのタイミングで鍵を渡されるようです。そしてその場でインスペクションも実施。この際に作成するインスペクションレポート(写真で傷や状態を記録)がとっても大事なので、気になるところは一緒に確認して記録をするように!
生活開始後に何かあった場合は、物件のオーナーとやり取りをすることになります。リロ会社の担当者さんとはここまで!
大まかにこのような流れだったかと!業者さんを使う方は少ないかもしれないですが、大体の契約までの流れが伝わりますように・・
担当者さんとの打ち合わせでは、「浴槽付きはほぼない!」と念を押されました。
また希望条件は伝えたものの、担当者から送られてきた物件リストはあまり気に入るものがなく・・結局ほとんどは自分達で見つけた中から内見候補を選びました。
とはいえ、無事契約が完了してホッと一息。やはりお家が決まると安心しますね。
(おまけ)電気・ガス・水道・Wi-Fiなどの契約
最後に物件契約と共に必要となるインフラについてもご紹介します。
まず、我々の物件はガス代と水道代が賃貸料に含まれていたので、契約が必要なのは電気とWi-Fiのみでした。
電力会社
Strømlinetという電力会社を利用。
契約した覚えはなかったが、メールで請求書が届き発覚。どうやら家に紐付いていたらしい。メールアドレスはどこから入手したのか謎だけれど、おそらくCPRナンバーの情報から得たのでしょうか・・
この請求書に気づかず無視していると滞納料が発生するので要注意!(もちろん全てデンマーク語で記載されています。)
Wi-Fi
Wi-FiはYou See(月額:330kr程度(7,000円程度))という会社を選びました。
1年程利用しましたが、基本的には問題ありません!
(オーストラリアのネット回線がひどすぎて、許せる基準が下がっているかも・・笑)
この1年のうち、トラブルにより1,2日使用できなくなりましたが、普段は夫の在宅勤務時も問題なく使用できています。
(おまけ)エリア別特徴
こちらは長くなりそうなので別記事でご案内します!興味があればこちらもご覧ください〜
その他の入国後TO DOに関しても別記事でご紹介しておりますので、是非ご覧ください!
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